クラウドサービスに必要不可欠な仮想化技術とは?

オフィス内でクラウドサービスを実現するためには仮想化技術が必要不可欠です。

仮想化とは、サーバー、ストレージ、ネットワーク、クライアントPCなどのハードウェアリソースを、統合・分割する技術です。

具体的に解説すると、ソフトウェアの働きにより、実際に存在する1台のPC上に、複数もの仮想PCが存在するかのような働きをさせることができる技術ということです。

逆に、複数台のPCを1台であるかのように利用することも可能です。

なお、仮想化技術には以下のようなさまざまな種類が挙げられます。

●サーバ仮想化
●ネットワーク仮想化
●デスクトップ仮想化
●ストレージ仮想化
●アプリケーション仮想化

つまり、クラウドサービスは仮想化技術によって支えられているということになります。

クラウドサービスの代表的な3つの種類

オフィスで使用するクラウドサービスは、主に以下の3つに分類されています。

●SaaS(サース)
●PaaS(パース)
●IaaS(イアース)

SaaS はソフトウェアを開発するサービス

SaaSは(サース)は「Software as a Service」の略で、ベンダー(プロバイダ)が提供する専用URLへアクセスするだけで利用できるサービスです。

従来オフィスではパッケージ製品として購入していたものが、オンライン上で利用できるようになったツールということです。

そのため、ユーザーはアカウントさえ持っていれば、通信環境の整備されたオンライン上でどの場所からでもアクセスすることができます。

また、オフィスのグループやチームのコミュニケーション内でファイルやチャットをシェアして利用することができる点もポイントです。

代表的な具体的ツールとしては、

●クラウドメール(Gmail、Yahooメールなど)
●オンラインストレージ(iCloud、Dropboxなど)
●オンラインソフトウェア(Microsoft Office 365など)
が挙げられます。

SaaSの特徴は、初期設定等もほとんど必要ないことからリスクが少なく、インターネットの通信環境さえ整っていればすぐにワークすることができる点といえるでしょう。

PaaS(Platform as a Service)は開発環境を提供するサービス

PaaS(パース)は、Platform as a Serviceの略で、SaaSで提供される仮想化されたアプリケーションの開発環境を提供しているクラウドサービスです。

開発に必要な言語や管理システム、OSなどのプラットフォームを使えるため、オフィス内で複雑で手間のかかる開発環境を整備する必要がありません。

代表的な具体的ツールとしては、

●Amazon Web Services(AWS)
●Microsoft Azure
●Google Cloud Platform(GCP)
などが挙げられます。

PaaSの特徴は、オフィスの開発者はプログラム開発だけに注力することができるのはもちろん、開発機能一式が利用できることから、開発費用を削減できる点です。

IaaSはインフラを提供するサービス

IaaSは「Infrastructure as a Service(サービスとしてのインフラ)」の略で、情報システムの稼働に必要な仮想化や共有ディスクなどのハードウェアやインフラ機能をオンライン上で提供しているサービスです。

IaaSは、経年劣化によるハードウェアの交換を社内で行う必要がない上に、ハードウェアを稼働させるための電気料金や保管する設備、施設などのランニングコスト削減に役立ちます。

また、SaaSやPaaSと比べカスタマイズ性が高く、オフィス内でハードウェアのスペックやアプリを好きなように選ぶことができる点もメリットです。

ですが、その分、導入後の構築・活用時に手間がかかるというデメリットもあります。
代表的な具体的ツールとしては、

●Amazon Web Services (AWS)
●Microsoft Azure
などが挙げられます。

IaaSは、SaaSやPaaSと違い独自性の高いシステムを活用するオフィス向けの便利なサポートツールといえるでしょう。

クラウドサービスを導入するメリット5つ

オフィスでクラウドサービスを導入するメリットは以下の5つです。

●初期導入費用を抑えられる
●運用管理の負担軽減
●セキュリティが高い
●いつでもどこでも情報共有できる
●柔軟な拡張性

具体的に解説していきます。

初期導入費用を抑えられる

オフィスにクラウド化を導入することで、初期導入費用を抑えることができます。

従来、多くの会社では何かを導入するためには、社内に置いたサーバーへソフトウェアをインストールし利用・活用することが一般的でした。

ですが、オフィスにクラウドサービスを導入することで、サーバーそのものや周辺機器、システムの構築などの初期費用が不要となり、結果的にオフィスの費用削減に役立ちます。

運用管理の負担軽減

オフィスにクラウド化を導入することで、システム運用はサービス提供事業者に任せられることから管理やメンテナンスが不要なため、会社側の負担を軽減できます。

また、オフィスでクラウド化する際は、会社ごとに必要とする機能やプラン・アプリを選びます。そのため、不必要な機能に対する費用も発生しません。

サーバーを維持するためのオフィス担当者や運用費用を抑えることができる点も大きなメリットなのが、クラウド型のサポートツールです。

セキュリティが高い

オフィスのクラウド化では、企業から預かった重要なデータや資料を、最新のウイルス対策を施した、設備の整ったサーバーやデータセンターなどで管理・監視してもらえます。

また、企業である以上、常に資産も管理していかなければなりません。
それらを運用する上でも、最新のセキュリティ環境を維持できるクラウド型のサポートツールはおすすめです。

この機会に、強固なセキュリティを持つクラウド上でオフィスのデータや資産をしっかり守りましょう。

いつでもどこでも情報共有できる

オフィスにクラウド化を導入することで、会社内の情報共有が簡単になります。

クラウドサービスはインターネットを経由して利用しますので、インターネット回線さえあれば、各社員が時間を気にせずどの場所からでも気軽にコンテンツやチャットをシェアしワークを行うことができます。

基本的に、どのようなデバイスでもオンライン上で操作できれば利用可能なため、社員は出社せず自宅にいながらワークの効率や生産性を上げることができるのがクラウド型のサポートツールです。

柔軟な拡張性

オフィスのクラウド化では、サーバーの容量を気軽に拡張することができます。

オフィス内でサーバーを運用し処理能力をあげたいと思ったら、新たにHDDを増設したり、より容量の大きいサーバーへ引越しをする必要があり、費用や作業の手間などの問題が発生します。

ですが、クラウド型のサポートツールであれば各種契約内容を変更するだけでそれらの問題が解決できます。
容量を十分拡張できる上に、不要になった際は元に戻すことも可能で、費用削減にもつながるのがクラウド型のサポートツールです。

クラウドサービス導入で業務効率を上げよう

オフィスで使用するクラウドサービスの種類や導入のメリットについて解説してきました。

コロナ禍以降、テレワークが企業のクラウドサービス導入を加速させたといっても過言ではないでしょう。
インターネット環境さえ整っていれば、時間を気にせずどの場所からでも気軽にアクセス可能なクラウドサービスの導入は、今や企業にとって当たり前の時代になりつつあります。

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