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リモートワークの広がりと共に、オフィスの存在意義が徐々に変化しつつあります。
オフィスへ出社することは、企業や個人、業種や職種によって肯定的にとらえる方もいれば、もちろん否定的に考える方もいます。
オフィスの価値を高めたり、出社したくなる空間作りの為には、オフィスデザインなど様々な工夫です。
その中には、オフィス空間に様々なアーティストのアート作品を取り入れおしゃれでわくわくする空間をつくる事も1つです。
この記事では、オフィスにアートを取り入れるメリットや効果の他に取り入れる方法を解説していきます。
なぜオフィスに「アート」を取り入れるのか
リモートワークやテレワークが急速に広まりましたが、企業や業種によっては、やはりオフィスで顔を見合わせてコミュニケーションをとったほうが業務効率や作業効率が高いと考えられています。
そこで、「居心地が良く生産性を高められるスペース」「わざわざ行く価値のあるオフィス」にするため、デザインを通してオフィス空間をより良くしようと考えている企業が増えてきています。
オフィス空間を改善するには、内装工事を行ったり、インテリアを新しくするなどがありますが、中でも、一番簡単かつ効果的なものは「アート」を取り入れることです。
アート作品には、さまざまなアーティストが手掛けたものがありますが、壁に絵画や写真を設置したりサイズの小さなアート作品を飾るだけであれば、大きな工事が必要がなくオフィスを移転する場合にも移動が容易に出来るため、原状回復工事のことも考えるとおススメです。
オフィスにアートを取り入れるメリット
オフィスにアートを取り入れると以下のようなメリットが考えられます。
1.雰囲気の改善
2.ストレスの軽減
3.ブランドイメージの向上
4.創造性の刺激
5.設置が簡単
6.節税効果
それではそれぞれのメリットを詳しく説明します。
雰囲気の改善
ひとことで「アート」と言っても、絵画・写真・オブジェ・生け花・サイネージの映像など、様々な形が存在します。
場所や内容が変わると醸し出す雰囲気も自然と異なり、「立体構造」「色」「テクスチャ」「時間経過による変化」などの要素の組み合わせによって、千差万別の空間を構築していきます。
アートはいわば、そのすべての要素を濃縮したスパイスのようなものです。ほんの少し取り入れるだけで、オフィス全体の趣が豊かになります。例えば、よく見かける白い壁だけのオフィス空間に、色鮮やかでダイナミックな抽象画を数か所飾るだけで、殺風景なスペースは一瞬で美術館の展示壁のように様変わりします。
他にも、変に空いたスペースに風情あるオブジェを設置しライトで照らすだけで、デッドスペースも目を引くような意匠ポイントへと変貌します。
このようにアートを飾ることで、オフィス空間の雰囲気が締まり、従業員にとってはより快適な作業環境となり、結果的に生産性の向上にもつながります。
ストレスの軽減
オフィスワーカーは日常的に、仕事量や人間関係、プライベートの問題など、多種多様な原因でさまざまなストレスを抱えています。美しいアートに触れることによって、ストレスを軽減し、集中力や創造性を向上させる効果が期待できます。
毎日モニターの画面と単色の壁に囲まれて仕事をしている姿を想像してみてください。このような単調な空間での長時間作業は、オフィスワーカーの慢性的な疲労や集中力低下などの症状を引き起こす可能性があると考えられています。
社員の心理的健康面をサポートする一貫としてのオフィス空間にアートを入れることで、癒し効果や集中力向上効果などが期待され、働く人のメンタルヘルスの改善につながります。中でも、植栽を取り込んだものやグリーンを多用するものは、リラックスなムードを作り出しやすく、オフィス全体の雰囲気を明るくする効果も期待できます。
ブランドイメージの向上
内装のデザインは、ブランドイメージを表現する重要なツールの一つです。 アートを取り入れることで、オフィス空間の雰囲気を変化させ、より印象的な空間にすることができます。
例えば、壁一面をインパクト強めのウォールアートやグラフィティにする会社と柱にだけ幾何学模様の絵を飾る会社とでは、従業員やクライアントに与える印象は全く異なります。
このように、空間デザインで人々に伝わるブランドイメージは大きく変化します。適切な場所に適切なアートを使うことで、会社の文化や価値観、ビジョンやミッションなどを表現し、ブランドイメージを向上させることが可能です。
オフィス空間は、求職者にとっても重要な判断材料の一つです。アートを取り入れた空間は、求人活動においても競合他社との差別化につながります。
創造性の刺激
アートは、単なる装飾ではなく、見る人に感情や思考を呼び起こす力があります。 オフィスにアートを飾ることで、従業員の想像力や創造性を呼び起こし、アイデアの創出に役立つことも多くあります。
クリエイティブ系の仕事では、毎日のアイデアの質と量が仕事に直接影響します。しかし、毎日アイデアが湧き続けることは難しく、枯渇してしまうこともあるでしょう。
アートと触れる環境によって、感性を刺激し、思考を活性化することで、才能を発揮する可能性を高めることができます。
設置が簡単
従業員の生産性や企業イメージを向上できても、設置に壁を建て直す必要があると言われたら、アートの導入自体も困難になるでしょう。 しかし、一般的には、アートの設置には大きな工事は必要ありません。
絵画を取り付ける際の設置工事や付随するライトの設置工事はあるものの、壁を壊したり、床を貼り替えたりすることはほとんどありません。
節税効果
アートの導入は、オフィス環境の改善だけでなく、会計処理のメリットや投資対象としての可能性も秘めています。
【会計処理】
10万円以下で購入したものは「消耗品費」として計上できます。
100万円未満で購入したものは「減価償却」の対象となり、購入費用を数年にわたって費用として計上できます。
【投資対象】
高額なアート作品は、将来的に値上がりする可能性があります。
著名なアーティストの作品や、希少価値の高い作品は、特に投資対象として魅力的です。
アート購入を検討する際には、作品の価値だけでなく、会計処理や投資対象としての可能性も考慮すると、より効果的な投資となるでしょう。
アートのあるオフィス事例
本間合同法律事務所様
本間合同法律事務所様 (東京都)のミーティングスペースはやわらかな色使いのチェアやタイルカーペットが特徴的です。
そのやわらかな色使いの空間に1枚の絵を飾ることによって、空間の表情がさらに豊かに変化しています。
詳しくは施工事例をご覧ください。
とくにミーティングスペースは四方が壁に囲まれていて窓がないことも多いので、絵を飾ることで雰囲気の変化がより感じられます。
オフィスにアートを取り入れる方法
オフィスにアートを取り入れる方法は、自社で購入するパターン以外にも複数の方法があります。
取り入れる方法の一例を紹介します。
自社で直接購入する
画廊やインターネットショッピングで自分たちで購入する方法があります。
自分たちの気に入った作品をじっくりと選べる反面、知識がないと何を選んでよいかわからなかったり、アート選びに労力がかかります。
また、設置も自分たちで行う必要があるため、穴をあける必要がある場合など工事が発生する場合は、管理会社への確認が必要です。
アートのレンタルサービスを利用する
月額制でアートをレンタルするサービスを利用して設置する方法もあります。初期費用を抑えることができ、定期的に作品を交換できるため、雰囲気を変化させることが可能です。しかし、期間や場合によっては購入するよりも費用が高くなってしまうことも考えられます。また作品の所有権がないので投資対象としては考えることが出来ません。
ウォールアートを導入する
オフィスの壁に直接アートを描く方法もあります。オリジナルのデザインで、壁全面にアートを施すことも可能なので、企業のブランディング向上につながりとても人気があります。
その一方で、一度描いてしまうと気軽に変更できなかったり、制作中に匂いが発生する場合があるため事前に管理会社の許可や近隣テナントに対して配慮が必要になります。
オフィスにアートを導入する際の注意点
オフィスにアートを導入する際は、作品を飾るだけであれば大きな注意点はありません。
しかし、壁に穴をあけたりウォールアートで壁に直接アートを施す場合は、退去時の原状回復工事が必要となり費用が発生します。
どの部分が原状回復工事に関係するのかは、事前に管理会社や内装工事のプロジェクトマネジメントを行った会社に確認しておくとトラブルを防ぐことが可能です。
最後に
オフィス空間にアートを取り入れる効果は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
①オフィス全体の雰囲気が引き締まり、リラックスできる環境で従業員の作業効率の向上が期待できます。
②会社側にとってもアピールしたい企業イメージがアートによって強化できます。 これにより、社内外へのブランドイメージ向上につながり、従業員の定着率や求職者へ向けて他社との差別化が期待できます。
③設置が簡単で、節税や投資につながることもあります。
今後、「行きたくなるようなオフィス」を作りたい際は、是非アートを取り入れてみてください。
ミライズワークスでオフィスの価値を高める、オフィスデザインを行っています。
「アートを取り入れたオフィス作りをしたい」そのようなご相談も大歓迎です。
デザインだけではなく、ご相談から工事完工まで、専任の担当者が全ての窓口となるのでお客様の負担が軽減されます。お気軽にご相談ください。