目次
オフィス空間を作るときに、重要なポイントになるのがオフィス家具の選びです。
その中でも、オフィスチェアは利用している時間が一番長く、座り心地で仕事のパフォーマンスにも影響があるので選び方はとても大切です。
今回の記事では、オフィスの移転や新規開設をおこなっている私たちが、オフィスチェアの選び方についてご紹介します。
座り心地のよい快適なオフィスチェアの選び方とは?
デスクワークでは、1日中オフィスチェアを利用しているといっても過言ではないため、オフィスチェアの選び方はとても重要です。
長時間座っていても、疲れず快適に過ごすためには下記のポイントに注意する必要があります。
・サイズは身体やデスクにあっているか
・素材は座り心地や触り心地のよいものか
・機能的で身体にあわせて高さやアームレストの調整は可能か
従業員一人一人にあわせてチェアを変えることは難しいですが、ロッキング機能やアームレストの調整が可能など機能性の高いオフィスチェアであれば、自分にあわせた調整ができ快適性が増します。
座っていて疲れる原因とは?
オフィスチェアに座っていて、疲れてしまう原因の1つに「体圧分散」が上手くされていないことがあげられます。
「体圧分散」とは体にかかる圧力を散らして、局部にかかる負担を和らげる性質のことをいい、座った際におしりにかかる圧力が局所的になると痛く感じるため不快感に繋がります。
硬い座面に座ったときにいたいと感じたことはありませんか?
それこそが、局所的に圧力がかかっている状態です。
公園のベンチは、硬くクッション性がないので長時間座っていると立つときに辛かったりしますよね。
では、柔らかい座面に座れば体圧分散がされて良いのではないかと思ってしまいますが、実は沈み込みすぎたりすると、骨盤が不安定になるので姿勢が崩れやすくなり、疲れの原因になることもあります。
そのため、適切な「体圧分散」がされている椅子を選ぶことにより、正しい姿勢を保つことができるので疲れが軽減されます。
合わせて読みたい記事
オフィスチェアの各部分について考えてみる
オフィスチェアを選ぶ際に、デザイン性はもちろん重要ですよね。
しかし、オフィス内で仕事をしている人にとっては、1日の大半を過ごすことになり疲れを軽減するためにも、機能性は重要なポイントになります。
特に「座面」や「背もたれ」は、座り心地を左右する部分で、張り地も含めて検討することが大切です。
また、オフィスチェアには「耐久性」も求められるのでデザインや機能とあわせて総合的に判断する必要があります。
それでは、各部分について詳しく考えていきましょう。
座面について考える
皆さんも、座り心地の良いチェアと言われて真っ先に思い浮かぶのは、座る部分の「座面」ではないでしょうか。
座面といえば気になるのは「硬さ」や「やわらかさ」ですが、実は座面の奥行きや高さも大切なポイントになります。
座面の高さについては、脚が地面にしっかりつく高さにすることが理想です。さらに、太ももが水平に膝が90度に曲がるような姿勢で座ると快適なポジションになります。
座面の奥行きは、太ももが座面の長さとピッタリとあっていると、座りやすいチェアといえます。
もしも、座面が長すぎると背もたれに身体が沿わない状態になるか、足がうまく床につかない不安定な姿勢になります。反対に座面が短すぎると、太ももを支えられていない姿勢になるため、座りづらく疲れやすい姿勢になります。
座面が身体にあっていないと座り心地に影響するだけではなく、肩こりや腰痛などの様々な症状を引き起こす原因にもなってきます。
例えば、仕事に集中していたりノートパソコンを利用していると、気づかないうちに前のめりのうつむいた姿勢になっていることがありませんか。
成人の頭の重さは約4〜6kgあり、うつむくだけで数倍の負荷が首にかかります。首の負担がかかり続けた状態で作業を続けると、血流が悪くなり肩こりや頭痛を引き起こすといわれているので、座る姿勢はとても重要です。
背もたれについて考える
カウンターに設置するような椅子を除いて、オフィスチェアには背もたれがあるのが一般的です。
背もたれには、おもに次の4つのサイズ(高さ)があります。
・ローバック
・ミドルバック
・ハイバック
・エクストラハイバック
よくオフィスの執務室で目にするのは、「ミドルバック」「ハイバック」のどちらかが多くみられます。
ローバックチェアは、腰部分のみをサポートするタイプなので、長時間座った姿勢で業務を行う執務スペースの椅子としては不向きですが、少人数で利用する会議室など、空間が限られている場合は、圧迫しないので最適です。
座り心地で考えると、背もたれの高さが背中全体をサポートするように覆われているチェアが疲れにくいチェアとされているので、「ハイバック」や「エクストラハイバック」のサイズが最適です。
しかし、背もたれが高い分空間に与える圧迫感が生まれてしまうため、席数が多い場合は考慮する必要があります。
最近では、ミドルバックチェアでも座り心地を重視したモデルも増えているので、座り心地と空間を考慮して選ぶことをおすすめします。
その他にも、背もたれを考えるときに高さだけではなく、腰椎のカーブにフィットするような、身体の自然な曲線に沿うような設計がされていると疲れにくくなると言われています。
「ランバーサポート」という腰を支えるパーツがついているモデルもあり、身体にあわせて調整が可能な商品もあるので検討してみてはいかがでしょうか。
チェアの張り地について考える
チェアの張り地は、商品によって様々なものがあり、同じオフィスチェアのモデルでも、異なる張り地を選べることがあります。デザインに関わる部分と思われがちですが、実は座り心地や快適性にも影響するので、それぞれの素材の特性を理解しておくことも大切です。
◆ファブリック◆
張り地の素材は、主にメッシュ・ファブリック・レザー・合成皮革が利用されています。
この中でも「ファブリック」は一番多くのオフィスチェアで使用されています。カラーバリエーションも多くデザイン性が高いのが特徴です。
◆メッシュ◆
機能性を重視するには「メッシュ」がおすすめです。通気性が高く、長時間座っていても蒸れにくく快適な座り心地を提供してくれます。
またメッシュ素材は、背もたれだけに使用されている場合もあります。
◆レザー・合成皮革◆
レザーや合成皮革は、ファブリックやメッシュに比べると高級感があります。応接室の椅子など空間に重厚感を演出したい場合には有効的です。
しかし、通気性が悪いといった側面もあるため注意が必要です。
オフィスチェアは一年中使うものでもありますので、張り地にもこだわることによって快適さが変化します。
耐久性について考える
チェアの耐久性と快適さは一見関係ないように思えますが、長期間使用するオフィスチェアは座面(クッション)などのバランスが崩れることにより、姿勢に悪影響を与え疲れやすくなる可能性があります。
そこで耐久性のあるチェアを選ぶことによって、長期間使用してもクッションなどがへたりにくく、姿勢サポートの品質は維持されます。
また耐久性のあるチェアは高品質な素材で製造をされているので、座り心地も良い場合が多くあります。
同じようなデザインのオフィスチェアは多くありますが、耐久性なども考慮して信頼できるメーカーから購入することが大切です。
オフィスチェア導入事例
いいオフィス花園駅前 by THE LIMELIGHT KYOTO(ジャパンリゾート株式会社 様)のコワーキングスペースでは、一部にコクヨのオフィスチェアを採用しました。
背もたれは身体を左右から包み込むような丸みのある形状で、座面も大きくゆったりとした座り心地のオフィスチェアです。
座面が360°自由に動くので、座るだけで自然に働きやすい姿勢に整えてくれます。
リライズコンサルティング株式会社様のオフィスでは、Knoll(ノル)というブランドのジェネレーションチェアを採用しています。
デザイン性と座り心地に優れたオフィスチェアで、ストレスフリーに執務をおこなえる機能性も取り入れられており、長時間の座り姿勢や座った状態で、横や後ろを向いて会話をする動作にも適している機能的なオフィスチェアです。
まとめ
オフィス空間において、チェアは1日の多くの時間利用しています。
座り心地の悪いチェアでは業務の生産性が下がったり、最悪の場合は、姿勢や血行不良から従業員の体調不良に繋がることも考えられます。
座り心地のよい快適なチェアを選ぶことで、従業員のモチベーションアップや生産性の向上も期待できます。
しかし、国内だけでも沢山のメーカーがさまざまなモデルのチェアを販売していて価格も幅広くあるので比較検討するのは大変です。
そんな時は、ぜひオフィス作りを行っているミライズワークスへご相談ください。
ご要望をお伺いして、複数のメーカーから最適な商品を選定したり各メーカーのショールームをアテンドすることも可能です。