シェアオフィスとは?
コワーキングスペースとの違いがわかりにくい!

特徴はモビリティと設備導入をしなくていいこと

シェアオフィスとは、同じスペースを複数の利用者によって共有するオフィスのことです。
比較的オープンなスペースでフリーアドレスのフロアを提供されていることが多いですが、個別のブースがあるところもございます。
気分によって好きな場所で働ける自由さや、同系列のシェアオフィスであれば、各地で仕事をすることができ、「モビリティ」という点でも優れているという特徴があります。
また、インターネット回線、家具、プリンタなど自分のパソコン以外のオフィス設備は備え付けであり、初期投資が安く済むのも大きな特徴です。

シェアオフィスとコワーキングスペースの違い

上記の特徴を読むと「シェアオフィス」の特徴は「コワーキングスペース」のシェアプランとあまり変わらないようにお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。
シェアオフィスとコワーキングスペースのはっきりした明確な境界線は無いのですが、デザインや設計などの「根本思想」のようなものに違いがあるように思います。

人脈作りのシェアオフィス、協業のコワーキングスペース

シェアオフィスは基本的に「オープンスペースではあるが、基本的に独力で進行する仕事をやるスペース。他の利用者とは交流は、人脈作りのための日常会話のようなもので積極的な協業は行われない」のに対し、コワーキングスペースは「オープンスペースの利用でも、同じ場所の利用者との交流やコミュニケーションに主眼を置き、積極的に仕事のシェアや協業を行なっていく」ぐらいの主目的の思想の違いがあるように思います。
コミュニケーション量も後者のほうが多目です。

人脈を作るために敢えてシェアオフィスを利用する人も!

多種多様な業種の方がオフィスフロアを共有し、シェアオフィスの特色としてどういった業種の方向けかという打ち出しはあるものの、様々な業種の起業家と交流ができ、ネットワークが広がるという観点から、あえてシェアオフィスを利用する起業家もいるそうです。

シェアオフィスの機能をあらためて整理する

オフィススペースの提供

オープンスペースや固定席ブースタイプなどさまざまなタイプがありますが、仕事に集中できるデスクスペースは確保されます。

会議室の利用

月額プランなどで、月何時間まで、という制限はあるところが多いですが、会議室スペースで、仕事のパートナーと打ち合わせをすることができます。

住所貸出

法人登記の出来ないところが多いですが、名刺やWebサイトへの事業所住所表示、郵便物の受け取りに、住所を利用することができます。
家の住所を事業所の住所にしてしまうと、プライバシーのリスクがありますが、シェアオフィスだとその心配もありません。

光熱費・水道料金・インターネット利用料が含まれている

メリットを感じやすいのはなんといってもこの、光熱費やインターネット料金を心配しないでいいところです。オフィスによってはコーヒーやお菓子などが無料のところもあります。

シェアオフィスの4つのメリット・デメリット

メリット1. 初期費用が大きく削減できる

複数の会社・個人事業主で共同でオフィス設備を利用するため個別に導入する必要がなく、コストを大幅に削減することができます。

メリット2. 好立地にオフィスを構えられる

シェアオフィスは、多くの企業が利用しているためアクセスの良い場所に多くあります。例えば、弊社のある大阪では、淀屋橋、新大阪、梅田、なんばなどオフィス街に位置します。
そのため、業務を行う上でも、仕事のパートナーからアクセスがいい場所にあることが多く、スピーディーな対応ができ、便利です。

メリット3. 多種多様な会社、個人事業主と交流できる

シェアする会社・個人事業主は業務も業種も多種多様です。また、多くのシェアオフィスには共有スペースなどが設置されているため、
そこからコミュニケーションが生まれ、他の企業との交流、受注につながることも多いです。

メリット4. 共有スペースのサービスが利用できる

シェアオフィスによっては、共有スペースにドリンクサービスなど設置しているところもあり、充実した環境が整っています。
また、シェアオフィスによっては技術やビジネススキルなどに関する定期的なイベントなどを開催し、企業同士の交流を深めるところもあり、他社や他事業主との情報交換の場として有効活用できます!

デメリット1.各種セキュリティが脆弱

複数の企業が同じスペースで業務を行うので、様々な人の出入りがあり、デジタル面でもアナログ面でもセキュリティ面で不安があります。
インターネット回線は共有の無線LANを使うため、ネットワークセキュリティの面でも不安があります。
多くの機密情報を取り扱う企業や通信量の多い企業は、利用する際には注意が必要になってきます。

デメリット2.住所を公開しづらい

企業にとってオフィスをどのように、どの場所にかまえているか、取引先の新規開拓や商談成立において重要な要素です。
シェアオフィスの場合、企業の名前を検索すると他のシェアオフィスを利用している企業名も出てきてしまいます。
そのため、賃貸オフィスを使用している企業と比べると信頼性においてリスクになる可能性もあります。

デメリット3.周囲の騒音

複数の企業がそれぞれの業務を行っているため、人の動きや様々な雑音が生じ、業務に集中できない場合があります。
携帯電話の着信音・会話、会議の声など、集中して業務を行いたい場合には、耳栓をしたりイヤホンをするなり、作業の集中をするためには注意が必要です。

デメリット4.ルールが曖昧になりがち

それぞれのサービスに利用上のルールがありますが、複数の企業や個人が利用するシェアオフィスでは
業務内容や価値観の違いにより同じルールを守ることが難しくなる可能性もあります。
シェアオフィス選びの基準にも、「加入者のモラル、オフィスそのものの雰囲気」も入れる必要があります。

シェアオフィスの特徴のまとめ

コワーキングスペースはコミュニケーション重視

前回ご紹介させていただいたコワーキングスペースとシェアオフィスを比較しますと、シェアオフィスはパーテーションや簡易的な壁に区切られており、プライバシーの確保がされた空間が主な空間になっているに対し、コワーキングスペースは仕切りがない席も多く、イベント開催などで参加者同士の交流(シェアオフィスより頻繁)など「コミュニケーション」に重点を置いています。
基本的な機能面はほとんど同じですが、求める「雰囲気」「思想」のようなものが異なる傾向にあります。

シェアオフィスは基本的にオフィス機能に特化でクローズ気味

一概には言えませんが、シェアオフィスはオフィス機能を求める方が多く、コワーキングスペースは場所自体にコミュニティを活性化させる仕掛けやコミュニケーションの起点となるツールがあったりします。
コワーキングスペースは比較的「オープン」で、シェアオフィスは「クローズ」な空間なのではないかと考えます。
もちろん、コミュニティ性を重視するシェアオフィスも存在するので一概には言えませんが、大まかにわそういった分類になるか、と思います。

今後多様化する働き方に対応したオフィスのあり方を弊社は考えていきます

求める働き方が多様化されれば当然求められるオフィスの機能も多様化します。
今後様々な働き方が増え、それに応じて働く場所も多様化しなければならない、と弊社は考えています。

多様になっていくオフィス形態に適応するため企業や個人に求められるものは?

企業がこのような多様な働き方に対応するのはもちろんのこと、働く個人個人が「自分にとってどういった働き方が適しているのか」を考えなければいけない時代が来たのではないでしょうか。
フリーランス、遠隔ワーク、会社のレギュラー勤務、フレックスタイムなど、個々の個性に合った働き方で、多様性の包含をより進めていけるようになるといいですね。

個性的なスペースが増え、ネーミングやくくりではなく、そのスペースがどんな特徴を持っているのか、「どんな人が集まり」「どんな目的で」「どのようにして」利用するのかが大切なのではないかと、弊社は考えます。

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