コワーキングスペースとは?

コワーキングスペースとは、CO(一緒に)WORKING(働く)SPACE(場所)という意味で、「働くスペース」「会議室」「ミーティングスペース」等のオフィス設備を利用者で共有しながらそれぞれの仕事を行う共同ワークスタイルを実現するスペースのことを指します。
最近だと、東京の池袋のメトロポリタンビルや大阪の南海なんば駅上のスカイオ、名古屋や福岡にもできた「We Work」が有名で、多様化したワークスタイルに対応したオフィスとして人気です。

コワーキングスペースを主に使っているのは?

コワーキングスペースとは、一般的な会社のオフィス環境とは違い、個人事業主や在宅勤務が認められている会社員など、時間を自由に仕事に当てられる方が利用者には多いようです。
業種としては、IT系が多く、プログラマやデザイナー、ライターなど、場所に制約のない働き方ができる仕事の方が多いです。

コワーキングを英語で書くと、CO-WORKINGです。
このCOというのは、「共同」を意味します。その後ろにワーキングスペースと入ると「共同で仕事をする場所」ということになります。

〈コワーキングスペースの歴史〉-発祥はシリコンバレー-

コワーキングスペースが生まれたのは、2006年のアメリカ・サンフランシスコのシリコンバレーです。
そのような中でも、初期のコワーキングスペースといわれているのが「Citizen Space(シチズン・スペース)」。
当時は、4人のコアメンバーと数人の入居者がいるにすぎない状態でした。

日本での発祥の地は2010年5月の神戸

それから、アメリカ国内の大都市に広がり、ヨーロッパにも伝わっていきます。
ヨーロッパでコワーキングスペースが増え始めたのは、2010年頃。
そして日本ではじめてのコワーキングスペースができたのが2010年5月の神戸の「カフーツ」でした。

増加の一途を辿っている日本のフリーランス人口

それから8年が経ち、2018年現在では、コワーキングスペースは世界の合計で1万4000件あるようです。
日本国内では、約1100万人(日本全体の就業人口の17%)がフリーランスとして仕事をしており、日本でも今後増加していくことが予想されています。

急増する需要に対応した大箱スペースの開業

海外で圧倒的なシェアを誇る「WeWork Japan」が2018年初頭に六本木、銀座、新橋の3箇所で
コワーキングスペースを開設すると発表しました。(なんと、WeWorkではクラフトビールが飲み放題だそうですよ!うらやましい・・)
大阪でも2019年、南海なんば駅の近くにコワーキングスペースを開設しました。
これから日本でもコワーキングスペース業界は盛り上がっていくことでしょう!

〈コワーキングスペースのメリット・デメリット〉

現代オフィス事情に最適化されたコワーキングオフィスですが、コワーキングスペースのメリット・デメリットは一体何なのでしょうか?
考察していきます。

メリット1 新しいビジネスチャンスにつながる人脈拡大のチャンスがある

シェアオフィスが、壁に囲まれたブースなどで構成され、個々のプライベート性を重要視しているのに対し、多くのコワーキングスペースでは比較的個人性は薄く、カフェのようなオープンスペースになっていることが多く、人と人とのつながりを大事にしており、コミュニケーションが取りやすい環境を提供できるような工夫やスペースを提供している施設が多いです。

例えば、デザイナーがプログラミングの協力を求めていたり、マーケターがライターとの協業を求めていたり、コワーキングスペースを利用する多くの利用者は「誰かと仕事がしたい、人脈を広げたい」と考えている方が比較的多く、ビジネス上でのコラボやきっかけを提供してくれる場所と言えるでしょう。

メリット2 自分のワークスタイル、会社のチーム編成に合った利用プランを選べる

コワーキングスペースの多くは、個人事業主、フリーランス、学生、会社員など、それぞれの立場で平日の夜だけ、週末だけ利用するなど自身の生活スタイルにあったプランを選択することができます。

モチベーションの増加や会社のブランディングなど新たな目的も

また、最近では、モチベーションアップと会社のブランディングという目的で、チームそのものをコワーキングスペースに移転させる例も増えています。
そのようなケースでは、執務会社ごとに完全にクローズされた設計を持つものも増えています。

メリット3 会議場所としても利用できる

カフェなどで仕事をするのと異なり、コワーキングスペースなら、フリースペースを利用しての会議を行うことができます。
会議専用の個室を用意しているところも多く、急な打合せにも対応が可能です。

メリット4 一般のオフィスをオフィスビルで借りるよりも圧倒的低コスト

一般的にオフィスビルを借りると、什器の搬入やオフィスデザインを含めて、立ち上げ費用や賃料に多額のコストがかかることになります。
コワーキングスペースだと、目的や規模感にもよりますが、ひと月5万円ほどで借りることもできるプランもあり、コストを削減できます。

メリット5 モチベーションの維持に役立つ

個人事業主が自宅などで仕事をするとき、誘惑などがあり、仕事の効率が落ちてしまうことがよくあります。
コワーキングスペースなら、カフェと同じように他者の目もあり、モチベーション高く仕事をすることができます。

その他のメリット

その他に、「印刷機や電話、Wifiなどインフラ設備が整っている」「郵便や荷物の受け取りができる」「コーヒーなど飲食物のサービスがある」「イベント・セミナー等に参加ができる」等利用者には様々なメリットがあります。

デメリット

メリットは多いですがデメリットもあります。
メリットと裏腹な関係ですが、オープンな空間であるために周囲の声が気になってしまうといった点や、利用者が多くなってくると席数が限られるため作業スペースが狭くなってしまう等
一人で黙々と集中したい方には不向きな空間でもあります。

コワーキングスペースは今後どうなるか?

コワーキングスペースの今後を考えてみました。

オープンの長所とクローズの長所を融合した新施設も増加

メリットを保ちつつ、デメリットも解消していくとなると開けた空間でコミュニケーションをとりつつ、会議スペースも豊富、一人でも集中できるスペースも有る施設、「コワーキングスペース」と「レンタルオフィス」の融合が増えていくことでしょう。
例えば先程書いたように「WeWork」では、オープンなスペースとクローズなスペースの棲み分けがされており、ビジネス目的に応じて使い分けることができます。

広さや賃料など、大都市圏ならではの問題も解消される可能性は地方進出にあり

しかし、都市圏では広さの問題や似たような施設のインフレ化といった問題もあります。
そう考えるとやはり地方への展開が重要になっていくのではないかと当社では考えます。
都市圏は活性化し続け、その活性化した都市圏のクリエイティブな力や地方を活性化したい行政の考えを掛け合わせることで地方への展開が活性化されるのではないでしょうか。

働くモビリティを高める起爆剤になる可能性を秘めたコワーキングスペース

現代では離れていても顔を見ながら話もできノートパソコンとインフラ設備が整っていれば基本的にどこでも仕事はできます。
将来的にコワーキングスペースは、ワーカーの活性化のため国の公共的なスペースと位置付け、国が空間を借り上げて用意していくことが未来的な姿としてあるのではないかと思います。

地方活性化やダイバーシティ確保のために重要な施設になる

また、国と企業との連携が国と企業そしてワーカーとの交流が生まれ、利用者だけのコミュニティだけでなく国や企業間、地方活性化のための重要な施設となっていくのではないかと考えました。

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