そもそもサインって何?看板や表札と何が違うの?
様々な機能に分類されるサインを考察

「サインの見積もりは?」「サインの施工は?」という会話が当社でも日常的に繰り広げられますが、オフィス施工業界では当たり前のように使っている「サイン」って一体何のことなんでしょうか?
「サイン」というと、「サッカーの柿谷選手のサイン」「前田敦子のサイン」など、「有名人の手書きのサイン」のことをイメージしてしまいますが、オフィス業界で使われる「サイン」とはちょっと意味が異なります。

要は「看板」や「表札」と同義

オフィスにおける「サイン」とは、簡単にいうと「オフィスの看板」や「オフィスの表札」といわれるものです。この3つは同じ意味を持っています。
ここでは、「サイン」というものの分類と、大きくオフィスのサインが空間に与えている役割について考えていきたいと思います。

【サインの種類を整理してみよう】

一般的に私たちの身の回りに存在するサインとは、視覚に訴える表示系サインを指すことがほとんどでしょう。
その視覚的なサインの中にも、それぞれの役割を果たすために様々な機能に分類されています。

1記名(名称)サイン(店名、社名、部屋名など)

記名、という言い方が表す通り、店名や社名など名前を表すサインです。

2案内サイン(地図案内、ビル案内、階数案内、フロア案内など)

建物内での場所や地図上での場所など、場所を表すサインです。道路の上にある、青色の看板が代表的な例でしょう。

3誘導サイン(駅の誘導、トイレの誘導、駐車場誘導など)

案内サインの一種なのですが、こちらは誘導に特化したサインになります。ショッピングモールの駐車場などでも、入り口や順路の案内などでよく見ることができます。

4説明サイン(使用方法の説明、注意事の説明、地域情報などの説明)

一見使用方法がわかりにくいものに関する説明をする、あるいは、観光地などで地域の歴史や景勝の由来などを説明したサイン

5規則(禁止)サイン(交通看板、禁煙サイン)

禁止事項や警告事項などを表現するサインです。「千代田区路上喫煙地区」など、禁煙系の看板も多いです。

6演出サイン(グラフィック壁、ポスター、フラッグ)

店や企業のブランディングなどに使うグラフィックイメージを基調とする、広告の目的でのサインになります。
例えば、浅草合羽橋の「ニイミ洋食器店」の5m以上もある、巨大なコック像や、三軒茶屋の茶沢通り沿いにあるゴリラの大きいモニュメントなどは、企業や団体の宣伝効果が高く、ブランディングのための演出サイン、といえるでしょう。

このようにサインの中でも、伝えたいことが違うと、仕様や用途が変わってきます。

サインとしての役割をまっとうするために大切な高さと大きさの話

仕様の他に大切なのが設置する高さや大きさです。

大切なのは、サインを「伝える相手」を考えること

サイン計画をする際に大切なことは、誰に向かって発信する表示なのかを考えることです。
たくさんの人に注目して欲しいのに、その高さが人の身長より低い位置にあっては隠れて、見えなくなってしまいますよね?

デザイナーのデザイン目的はあくまで「伝える相手」に伝わること

どんなにデザイン性・芸術性が高く、良い素材を使っていても「伝える相手」に伝わらない、本来の役割を果たしていないので、それはデザイナーのエゴでしかありません。
本当の意味合いを果たすことで初めてサインとしての役割が発揮されます。

【基本的なサインの高さ】

そこで、当社が手がけている仕事でも基準にしている、サインの基本的な設置高さについてご案内いたします。
①公共の場の案内サイン  H2000mm~2500mm

②エレベーターなどの案内サイン H900mm~1800mm

③社名、店舗サインH1200mm~1600mm

④車両からのサインとH1200mm~1800mm

この基準値を初めて読んだときは、「社名・店舗サインの高さが意外と低いな」と思いました。
やはり日本人の平均身長である、170cmの人が下方向、少なくとも上に首を上げなくていいところに目線がやれる高さが、
「社名・店名を伝える」という目的には叶った高さといえます。

人間工学に基づいた「目線の位置」を考えたサインの高さ

上記の高さに共通することは「目線の位置」に関連しています。
目線は上を向く、下を向く、立つ、座るでかなりの高低差が出てきます。
「どの体勢で」「どの位置で「誰に」サインを見せたいのか。
こういった、「人間が自然な動きで使えるデザイン学問である」人間工学に基づいて当社ではサイン計画を行っております。

オフィスのサインは会社の顔

オフィスのエントランス、オフィスのサインは会社の顔です!
当社でも、「会社の格が上がる」エントランス、サインについて日々研究しております。
当サイトの「施工事例」でも、多種多様なデザインのエントランス、オフィスサインのデザイン施工の事例を掲載しています。

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